■ 私たちのミッションステートメント
◇ 経営は、嘘を真にすることだと言われる。それは、夢を実現することに他ならない。しかし、それは、個人の夢と社会へ対する思いが少しでもリンクされていなくてはならない。社会に対する貢献が少しもないようなものは、会社(法人)を興す意味がない。私は、この前提で常に経営を考えていきたいと思っている。それでは、現時点での私なりの経営の定義を挙げておく。
◇ 経営とは、社会に対する有効性と自社内の効率性を高めていくことである。
◇ 社会に対する有効性とは、会社のアイデンティティーやプライドに関わることだ。我が社は、何を生業に社会に貢献するのか、そのことを明確にし、その貢献の度合いを高めていくことが、経営の一つの重要な側面である。企業は、ただ利益をあげるためだけを目的に経営をするものではない。特に教育サービス業は、そのことを肝に銘じておくべきだ。利益のことだけを考えるなら、今やっている生業でなくともよいはずだ。次々と収益性の高い事業に転換すれば、それでよい。しかし、学習塾は、人間の将来に関わるものである。自分のことだけの経営では済まされるものではない。
◇ 自社内の効率性とは、会社の生産性に関わることだ。社員の出勤体制や福利厚生の問題や業務プロセスの問題、そして利益率の問題に関わる。上記で社会に対する貢献が企業にとって非常に重要で、利益だけを求めてはならないと書いたが、企業である以上、利益を挙げることも法人税を社会に還元するのだから、社会貢献になる。だからこのことも忘れてはならない。しかし、まずは、会社のアイデンティティーが重要だと言っているのである。その次に自社内における効率性を高め、競争力を鍛えなければならないのだ。
◇ 社会に対する有効性=ビジョンや会社の夢。自社における効率性=ビジョンや夢を実現するオペレーション。二つのことを両輪にして、それらを高めるために経営を実践していこう!
■ 私たちのコンサルタント理念
◇ 創業の精神は何か。私は、事ある毎に創業の精神を経営者の皆さんには、聞くようにしている。経営理念や教育理念がある場合は、その意味を事細かく聞き、社員に確認を取って、コンサルタント業務に入るようにしている。学習塾では、まだ経営理念や経営目標が定まっていないところが多い。でも、創業の精神だけはあるはずだ。なければ、今から作るのでもよい。そして第2創業期をスターとさせればよいのである。この創業の精神や経営理念・教育理念にあたるところを具体化して、年度目標や中期目標のスローガンや行動指針にしてみては、どうだろうか。前号でも取り上げたが、「生徒のために」何をするのかを明確に規定すれば、実効性が高まるはずだ。
◇ そして、次にその具体化された経営理念を実現するために、何をすればよいのかをブレイクダウンすれば、経営の方向性は明確になるのではないであろうか。
◇ 今ある業務の一つ一つの意味を再確認し、生徒やご父母に対して有効なものなのか(価値あるものなのか)をもう一度吟味し、ひとつの方向に集中して舵をとっていこう。現状が厳しければ厳しいほど、1点集中で乗り切ることが肝要だと思う。何もしないリスクをとるか、現状打破のためのリスクを取るかは、同じリスクでも価値は、月とすっぽんほど違う!経営の定義が明確になれば、行動することが簡単になるはずだ。なぜならば、ゴールがはっきり見えるからである。

